1.はじめに
1-1.はじめに
はじめに
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1-1-2.使命
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<使命>
Life Doctor Workの使命は、今の時代に必要な理想の人材の育成を行い、それにより個人はココロオドル人生を手に入れ、企業はさらなる発展を得ることです。
そのために、本質的な成果を出す能力の育成を行うプログラム「名著で仕事」を開発しました。
<理想の人材の育成>
では理想の人材とはなんでしょうか。それは、優秀な人材と言い換えられます。すべての企業は優秀な人材を求めています。
優秀な人材の定義は、言語化が非常に難しく、長らく明確にはなされてきませんでした。
当社では、優秀さ、つまり本質的な能力を、人間の意思決定プロセスに着目し定義を行いました。
人間の意思決定プロセスである認知・非言語処理・言語処理・実行それぞれが優れているということです。
そしてそれが知識ではなく知恵を基盤にした創造性に富んでいる、という意味で優れていることだと考えています。
現在、時代は変革期にあり、価値観が多様化し、正解のない時代に変容しています。
その時代においては、企業も時代に即して柔軟に進化していく必要に迫られています。
その時に必要なのは過去の成功体験の再現ではなく、新たな時代に新たな価値を提供でき、道を切り開く創造性であると思います。
新たな価値を提供するためには、本質を突き詰め、原理原則を見抜き、原理原則を活用することによって成し遂げられると考えます。
したがって、創造性とは本質を突き詰める本質的な思考力と言えます。
よって、優秀な人材とは、本質的な思考力を持ち、それによって意思決定プロセスが優れており、結果新しい価値を生む創造性がある人材です。すべての始まりは本質的な思考力を持つことが、この定義からわかると思います。
<その必要性>
実際に本質的思考力が重視された時代があります。それは江戸時代の幕末です。
当時は塾が大流行しました。当時の塾は、ひたすら東洋哲学を学び、価値観を醸成し、思考力を養うための場所でした。それは時代が大変革期であり、日本をどうすべきかという不安が世の中を覆っていたためです。
塾の流行の結果として、あるべき姿を思考する人材が増加し、西洋式の近代国家に変容すべきだという考え方を持つ人材が増えました。
学問を通じて、国家とは何か、人とは何かを突き詰めて考え、原理原則を見抜き、それをその時の時代に活用し、あるべき姿に向かって実行していく、という創造的な人間が増加したということです。
その着地点が明治維新であったわけです。
そして、今の時代もまさに、価値観の多様化、テクノロジーの発達で、従来の成功体験の再現ではうまくいかない時代にあり、どうあるべきか、どうすべきか、という本質的な思考が必要な時代になっています。
それゆえ、当社では、江戸時代の塾の方法論を採用し、名著や偉人をもとに、突き詰めて考え、原理原則を抽出し、価値観や思考力を醸成するプログラムを開発いたしました。それを、現代のビジネスに当てはめた理論がLife Doctor Workです。
<理想の人材が持つべき要素>
では本質的な思考力とは何でしょうか。
上記の通り、価値観と思考力がおおざっぱな内容ですが、きちんと定義する必要があります。
意思決定プロセスを因数分解することで、この定義を得られます。
本質的思考力を構成する要素は、①価値観、②世界観、③視座・視野、④地頭、⑤計画、⑥想像、⑦表現、の7つと考えます。
「価値観:何のために生きるのか」と「世界観:世界とは何か」の2要素で深い思考を構成し、「視座・視野」で広い思考、「地頭」で速い思考であり、これらで抽象的な領域の思考能力を構成します。
意思決定プロセスで言えば、言語化の前半部分までです。
そして、抽象的な思考に基づき、計画・想像・表現という具体的な領域の思考で、言語化の後半と実行が構成されます。
ある事象を認知してから言語化するまで、どのように認知して非言語処理しどのように言語化するかは、その人の価値観・世界観・視野と視座が大きく関係します。そのスピードは速い思考が大きく関係します。
そして、それをどのように対応するかという具体的思考が行われます。
したがって、意思決定プロセスで必要な要素を求めると、上記の7つの要素となるわけです。
<育成の方法>
当社は、優秀さの定義、及び構成要素を特定・定義し、各要素の育成を行いながらも、特定の対象に生かすためのプログラムを準備しました。
その方法は、価値観から表現までの各階層を対象に当てはめ、言語化したうえで体系化するというものです。
大学生向けには本質的な思考力を醸成しながら、本質的な就活を行ってもらう「Life Doctor Campus」、社会人の全年代を対象に、仕事に対しての考え方取り組み方を各階層に当てはめて分析し本質を提示し、日ごろから本質的な仕事を行うことで本質的な思考力を育成してもらう「Life Doctor Work」を開発しました。
Life Doctor Workを通じて、仕事の本質を理解してもらうとともに、その過程を通じて本質的な思考力を醸成頂き、各人がココロオドル人生を手に入れる一助に、そして企業がさらに発展する一助になるべく、誠心誠意開発をいたしました。 -
基盤とした名著:マルクス・アウレリウス 『自省録』
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ローマ帝国の繁栄にかげりが見え始めた時代。ローマ軍最高司令官として戦場から戦場へ走り回ったマルクス・アウレリウスは、闘いの間隙を縫うようにして、野営のテントの中で蝋燭に火を灯しながら、自身の内面に問いかけるようにして「自省録」を綴ったともいわれています。
「君が求めるものは何だ」等と自分に対して二人称で問いかけるように書かれており、自問自答を繰り返し本当の自分や本当の望みを見出そうとした名著。