1.はじめに
1-2.構成
理論編
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1-2-3.抽象的思考:視座と視野
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価値観、世界観までが深い思考です。思想とも言い換えられるかもしれません。
次は広い思考です。広い思考は視座と視野です。
どの立場、どの抽象度から事象をみるのか、という目線の高さで理解や見解が異なるためです。
同様に、様々な切り口を持っておくことで、思考が深まります。
仕事においては、この視座と視野は、何のために仕事をするのか、業務とは何か、という仕事に関する価値観・世界観に基づき、どの視座でいるか、どの切り口をもっておくべきか、について提示いたします。
視座は代表者、視野はポジション、が主な要素です。 -
基盤とした名著:リップマン『世論』
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人間の認識は現実環境を反映しながら思考で形成した疑似環境が存在することを論じている。
擬似環境を参照しながら人間は自らの行動を形成するものであり、行動の結果は現実環境に影響する。
つまり人間は現実環境、擬似環境、行動の三角形の中で活動するのである。
リップマンはさらにこの三角関係を方向付ける固定観念の存在も指摘しており、これをステレオタイプと呼んだ。
ステレオタイプは現実環境から擬似環境を形成する時に、事実を恣意的に選別することになる。
リップマンはこのような問題を克服するためには、隠れた事実を表面化させて相互に関連付け、行動するために必要な現実的な擬似環境を構築する機能が必要だと考えていた。
この機能をリップマンは真理の機能と強調している。
ステレオタイプに何となく就活を行うのではなく、真理を見出すことが、短期的にも長期的にも納得のいく人生を歩むために必要だということを示唆しています。