2.抽象的思考:価値観
2-1.人生観
自分に本質的な問いを投げかける
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2-1-3.何に喜びを感じるか
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喜びの本質は、上記の通り、何かを積み重ね、誰かに何かを提供した先にある、自分の存在に感謝されること、認めてもらうことです。
本質はそれだとして、あなた自身の具体的な喜びを考えるために、自分の人生を振り返ったときに、どういう瞬間に喜びを感じたか振り返ることが重要です。
喜びを感じた瞬間を思い浮かべ、その時に何を積み重ね、誰に、何を提供し、どのように感謝されたのか、それがどのようなあるいはどの程度の喜びだったのか、といった視点で考察することで見出すことだできます。
喜びの瞬間を構成する要素があなたに喜びをもたらす要素となるわけです。
例えば、桜木花道というバスケットボールプレーヤーの高校一年生は、素人だった自分がぐんぐん成長し、頼れる仲間とともに、全国制覇という高い目標に向かって進むことに喜びがありました。
これを構成する要素は、成長、高い目標を求める環境、頼りになる仲間と切磋琢磨する環境、チームプレー、などになるわけです。
喜びを言い換えると、生き切っていると感じられるかですので、経験を振り返る際には、自分は今生きて生きて生き切っていると感じた経験があるならば、それが最も重要な材料になります。 -
基盤とした名著:三木清『人生論ノート』
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「幸福」と「成功」とを比較して、量的に計量できるのが「成功」であるのに対して、決して量には還元できない、質的なものとして「幸福」をとらえます。
いわく「幸福の問題は主知主義にとって最大の支柱である」「幸福を武器として闘うもののみが斃れてもなお幸福である」
したがって、定量化できる部分ばかり見るのではなく、定量化できない質的な部分にことを目を向けるべきだと説いている。