2.抽象的思考:価値観
2-3.マイストーリー
適正と志望について
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2-3-3.適正
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これまでの生き方の軸を設定し、生き方の軸からなぜ今の仕事であるのかの必要性に分析をどんどん落とし込んでいく価値観構築の作業は、すべて「こうありたい」という志望に基づいています。
一方で、志望と別の観点で適正という観点があり、人は必ずしも適正と志望がマッチしているとは限りません。
また、生き方の軸の導出の過程において、適正を考慮するプロセスはありません。
そのため、志望を固め具体的な実現の方法・形態を思考するタイミングで、適性を考慮する必要があります。
コンセプトを定める段階では志望、コンセプトの具現化の方法論を定める段階では適正を考慮することで、最適な具現化方法となります。
適正の見方は、遺伝子検査や心理検査などの客観的な指標、周囲へのヒアリング、自分が培った経験の振り返りなど主観と客観の両方の分析を通じて、自分の適性がどこにあるかを正確につかむ必要がある。適性判断の一つの参考として基盤となる名著で挙げている孤独な群衆の人間の型の分類から考える。
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基盤とした名著:デヴィッド・リースマン『孤独な群衆』
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リースマンの分析では、習慣などの伝統に同調し無難に生きることを旨とする「伝統指向型」、どこかで植え付けられた目標や内面の声に従って人生を突き進もうとする「内部指向型」、外部からの信号に耐えず細心の注意を払い他者の気持ちを斟酌しようとする「他人指向型」の個人や組織や社会がある。
自分はどの型なのか、それぞれ型への理解と思考を通じて、自分がどうなりたいのかを思考する。