2.抽象的思考:価値観
2-4.会社観(経営哲学)
会社について本質的な問いを投げかける
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2-4-4.理想とする会社像
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<わが社は何のために存在するのか>
企業理念で表現されるもの。会社の存在意義。
どのような世の中を実現したいか(ビジョン)、そのためにはどんな使命を背負わなければならないか(ミッション)、そのためにはどんな価値を世の中に提供せねばならないか(バリュー)で構成される。
<どのような会社でありたいか>
数値目標ではなく、社会において、どのような存在でありたいか、どのような価値を生み出していきたいか、といった定性的にあり姿を設定すること。
数値目標は、定性的目標や存在意義に照らして、成功しているかどうかを計るための指標・手段に過ぎず、目標にはなりえない。
逆に言えば、数値を最終的な目標と設定している会社は、ビジョンがない為、従業員と会社の接点が雇用や金銭といった利得のみの関係で、ココロでつながる関係になっておらず、従業員がうちから湧き出る何かがなく、モチベーションが低位安定してしまう。
数値目標が最終目標である場合は、今一度、自社は何のために世の中に存在しているのかを突き詰めることが非常に有効。
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基盤とした名著:稲盛和夫『人生と経営』
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きわめて初歩的な倫理観を判断の基準にすることにした。
つまり、人間としての原点に立ち返り、「人間として正しいことなのか、正しくないことなのか」「善いことなのか、悪いことなのか」ということを基準として、ものごとを判断していくようにしたのだ。
言い換えれば、正義、公正、勇気、誠意、謙虚、さらには愛情など、人間として守るべき基本的な価値観を尊重して判断するようにした。