3.抽象的思考:世界観
3-2.業務の考え方
名を背負うということ
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3-2-3.自分の名声
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<自分の名を背負う>
会社の名を強い意識で背負ったうえで、さらに一歩先に進むには、自分の名を背負うことが必要です。
ネームバリューともいいますが、組織の名がなくとも、自分のネームで相談が舞い込み、信頼されるようになることが、個別最適の際たるものです。
顧客が、何か相談があった際に、あなたの会社だからではなく、あなただから相談する、という関係性を構築できれば、あなたは会社ではなくてはならない存在になったということになります。
そのためには、組織の代表として十分なパフォーマンスを出すことのみならず、それを超えて、あなたの名で顧客の為に何ができるか、普通の組織人と比べてあなた個人がいかに頼りになるかを示さねばらなりません。
組織の役割に応じた程度の成果及び価値しか与えられないのなら、会社の名を超えて、自分の名を売ることはできません。
<自分の名の背負い方>
自分の名を背負い、自分の名を売るためには、①本物の組織の代表のように頼りになること。②普通の組織人とは異なること、の2点が重要です。
前者は、なんにでもソリューションを持ってきてくれるという能力的な信頼です。
後者は、組織対組織の関係を超えて尽くしてくれる、無理なことでも社内を何とか通してくれる、などといった人間的な信頼です。
いずれも、相手の期待値を超えるという点が共通点です。
単なるその会社のそのポジションで求められるバリューを大幅に超えることがポイントです。
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基盤とした名著:アイザイア・バーリン『自由論』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
バーリンが言う消極的自由とは各個人による活動が他人によって干渉されない状態であり、また自分のありたいようにある状態である。
消極的自由に対する自由の概念は積極的自由である。積極的自由の積極性とは自分自身を自分の意思的行為の道具でありたいという願望に起因する。
就職・仕事を消極的自由と位置付けるか積極的自由と位置付けるかを考えることが肝要。自分の名を背負うためには積極的自由としての仕事であることが必要。