3.抽象的思考:世界観
3-2.業務の考え方
3-2-4.奉仕思考
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良い仕事をすることのみ考える
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会社の本質は価値提供です。
価値を提供して初めて収益があげられるわけです。
諸々のリスク回避のために、契約上でいえば、役務提供を約束する代わりに収益も約束させます。
それはそれで組織としては防衛策としてありますが、精神的には、まず相手に価値を提供することが先という価値提供ファーストです。
それが利益にならないことでさえも真摯にやってくれる、利益になるかわからないことでも価値を提供してくれる、といった状況でも価値を提供することで人の心は動きます。
そして、それが、たとえ目先の利益につながらなかったとしても、あとに大きな利益をもたらす種まきとなります。
このような相手に奉仕する奉仕思考を持っておくことが有効です。会社と自分名を背負う意識を持てば、自然と出てくると思います。奉仕思考に基づき、先に価値を提供すれば、それが、会社の名と自分の名を高めることになります
また、奉仕思考のもう一つの意味は、クライアントファーストということです。
なぜ奉仕思考が有効かと言えば、多くの人が社内の評価を気にしすぎているからです。
それは、クライアントに価値を提供することが目的ではなく、社内の評価を上げることが目的になっており、クライアントへの価値提供は手段になっているという、目的と手段が入れ替わってしまっているためです。
したがって、社内の評価が上がる場合にしか価値提供しませんし、価値の度合いも通常求められる程度を超えることができません。
たしかに、奉仕思考により、利益にならないかもしれないことに価値を提供しても、短期的には社内では評価されないかもしれません。
しかし、中長期的に奉仕思考によりクライアントファーストを続けていれば、あなたはクライアントにとってはなくてはならない存在となり、社内の評価も圧倒的に上がります。
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基盤とした名著:西郷隆盛『南洲翁遺訓』
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自分を愛さない。
これは西郷隆盛が常に意識して行ってきた考え方です。
自分の名誉や冨などの私利私欲を捨て去り(自分を愛さない)、ただ世のため人のためになることはなんなのかを考え実行する(敬天愛人)ということです。
これは、現代の業務においては、自分の手柄や評価などに意識を置かず、ただ案件がよりよくなるにはどうすればよいかのみを考えるということです。
何かミスがあった場合に隠さずに報告することもその一つです。