3.抽象的思考:世界観
3-3.業務遂行
オーナーシップ
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3-3-2.自分の意思をもつ
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ビジネスにおいては、大きなところから小さな個別のタスクのレベルまで、現状や背景を整理し、理想形を設定し、問いを定義し、理想形に進む対策や対応を構築しければなりません。
しかしよくある誤解・誤りは、教科書の問題のように「正しさ」=正解をもとめることです。
ビジネスに正解はありません。
会社として、また自分として、正しいと考える方向に進めるだけです。予め正解が分かるようなものはだれでもできるものであり、そこに付加価値は一切ありません。
重要なのは、正解など存在しないこと、正解と思われる方向に進めるために「判断をすること」です。
また、正解と思われるもの選択した上で、「それを正解にするかどうかはそのあとの会社次第・自分次第」であり、正解にするために努力し続けることです。
したがって、正解を探すのでなく、ゴールに達成するのに、今何をしなければならないのか、会社や自分としては何をしておきたいのか、という自分の意思をすべてに対して持つことが重要です。
リーダーは、こうしたいという意思を必ず持っています。
そのような自分の意思をもつには、前回の通り、本質はオーナシップを持つことであり、オーナシップを持つためには、生き方の軸を構築し、自分の人生における、今の仕事の位置づけ、今の会社の位置づけ、今の案件の位置づけ、このタスクの位置づけ、を明確化していれば自然に湧き上がる仕組みです。
正解がわからない局面で、真正面から向き合い考え、腹をくくって判断をすることこそが、会社と自分を成長させてくれるものです。 -
基盤とした名著:サルトル『実存主義とは何か』
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「実存主義」という新たな思想を立ち上げた。
「人間の本質はあらかじめ決められておらず、実存(現実に存在すること)が先行した存在である。
だからこそ、人間は自ら世界を意味づけ行為を選び取り、自分自身で意味を生み出さなければならない」と高らかに宣言した講演「実存主義とは何か」は、その後世界中で著作として出版され、戦後を代表する思想として広まっていた。
つまり、最も重要なことは「意味・価値」を見出す思考・行為であり、それを本サイトでは「本質的な思考力」と呼ぶ。