3.抽象的思考:世界観
3-3.業務遂行
敬意
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3-3-8.部下とは何か
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前項の敬意の定義を踏まえると、部下とは自分の判断する権限の範囲内で自分の指揮命令に従って業務を遂行するチーム員であり、同じ会社で同じ目標に向かう仲間であり、社会人同士であり、人間同士である、という重層的な関係を総合した定義であるべき。
そうであれば、部下であっても、何をしてもよい、雑に扱ってよいとはならず、同じ会社の仲間として、社会人対社会人として、大人対大人として、各階層に応じた敬意を払う必要が出てくる。
敬意や部下といった概念が、重層的に捉えられていない人は、いわゆる敬意を欠いた行動や言動を行ってしまい、人間関係のこじれ、部下のモチベーションの低迷等を惹起してしまう。 -
基盤とした名著:デカルト『情念論』
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デカルトにとって精神の経験には精神が新しい経験を獲得する場合の受動と精神が経験の原因となっている場合の能動の二種類があり、精神の能動・受動性は身体の能動・受動性と逆になるように相互に作用する。
前者は知覚または認識であり、後者は意志のはたらきであるとデカルトは見なしている。
そして人間の情念とは動物精気が運動することによってもたらされ、動物精気が血中を通じて脳に到達することで情念が表れると論じる。
特にデカルトは情念の原因が脳の中央に位置する松果腺にあると考え、身体運動の原因でもあると考えていた。
デカルトはさまざまな種類の情念を検討しているが、まず基本的な情念として愛、憎しみ、欲望、喜び、悲しみ、驚きの六つがあり、これらが複合化することによって情念は複雑化していく。
情念の働きを抑制するためにデカルトは謙遜、勇気などの徳を守ることを主張しており、知恵とは情念を支配する意義があると分析している。