4.抽象的思考:視座・視野
4-2.視野
ポジションを構築する
-
4-2-5.馴れ合わない
コンテンツの図示※マウスオーバーで拡大
人がある程度いると、必要もないのに群れたがる人が必ず存在する。
パフォーマンス向上のためのコミュニケーションではなく、自分の寂しさを埋めるためのコミュニケーションであり、これを群れる・馴れ合うという。
自分や会社のパフォーマンスにつながるのであれば、飲みであれゴルフであれなんであれコミュニケーションを取ればよいが、それ以外の意味のないコミュニケーションには時間を投下しない。
得る物もなく無駄である。その時間があれば、勉強をし、自分を高めるために使うべき。
寂しさは、仕事で成果を出して認められることで埋めるべき。傷は舐めあうのではなく、成果を出して傷を乗り越えるべき。
何に時間を割くか、誰と時間を割くか、を突き詰めて考え、戦略的に時間を配分する。誰とどの程度付き合うかは戦略的に考える。そして捨てるべきものは捨てる。 -
基盤とした名著:クニッゲ『人間交際術』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
著者は、18世紀後半のドイツの男爵にして宮廷詩人です。
君主フリードリヒの信頼を受けて活躍した時期もありましたが、周囲の陰謀によって失脚しました。
著書『人間交際術』の初版は1788年に出版され、大ベストセラーになりました。
ヨーロッパでは100年以上読み継がれてきている名著。
今回の該当部分:「友人は多くなくていい」
しかるべき分別を持ち、基本的な行動規範がほぼ一致する人、私たちを楽しませて喜ぶ人、屈服せずに愛してくれる人、欠点や弱点に目をつぶらずに長所を認めてくれる人、逆境にあっても私たちを見捨てず、私たちが誠意を持って引き受けたことには快く力を貸してくれる人、慰め励ましてくれる人、欠点を指摘してくれる人、公平さを欠かない範囲で他の人より私たちを優先してくれる人―――
そのような友人を真剣に探し求めるなら、かならず見つかります。
たくさん見つかるとは言いませんが、あなたが誠実であれば、数人は見つかるはずです。一生励ましあって生きていくのに、それだけいれば十分です。