4.抽象的思考:視座・視野
4-2.視野
ポジションを構築する
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4-2-7.メールや電話は瞬時に返す
コンテンツの図示※マウスオーバーで拡大
業務の優先順位に関連するが、メールや電話は原則瞬間的に返すこと。
メールで言えば、依頼された内容自体は非重要でスピードも不必要な優先順位が低いものであっても、タスク設計自体は簡単にでもよいので行っておき、おおむねの回答方針や期日のイメージと共にメールの返信自体は瞬時に行うこと。
優秀な人間は総じては瞬時に返す。
一つには、自分を頼ってくれているからこそ連絡が来ているわけであり、それに感謝すること、頼ってくれた信用を維持発展させること、が何より重要だと考えているからであろう。
そして、瞬間的に返すことが積み重なれば、この人はすぐに対応してくれる、という信用が生まれ、よりレベルの高いアサインがされたり、社外から相談が来たりする存在になりうる。
その第一歩が瞬間的な連絡。 -
基盤とした名著:ボードリヤール『消費社会の神話と構造』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
本書では、大量消費時代における「モノの価値」とは、モノそのものの使用価値、あるいは生産に利用された労働の集約度にあるのではなく、商品に付与された記号にあるとされる。
そこから、モノ(商品)を買う行為は欲求充足の他に「自分らしさ」(オリジナリティ)を主張する言語活動の一面があり、他者との差異をつけ、個人のアイデンティティを社会の中に定位させる道具である。
こうした「記号」という商品の価値が、本来の使用価値や生産価値以上に効力を持つ社会を「消費社会」と本書ではよんでいる。