5.抽象的思考:地頭
5-1.認識
地頭とは何か
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5-1-1.地頭とは何か
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地頭とは、AとBを結びつける思考の速さを意味すると定義できる。二次元的な思考。
これを鍛えるには、
①AとBに関する思考を日ごろから行っていること=日々思考し価値観・世界観・視座と視野を高めていること
②結びつける法則(論理法則)を体系化しておくこと
の2点。
業務に当てはめた場合は、
①その業務の目的や背景や現状を理解していること
②因果関係を中心にAとBの論理関係性を理解しておくこと -
基盤とした名著:ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
世界は私の意志と表象である。
我々の表象としての世界は「根拠の原理」という変換装置を介して認識されており、これには4つの原理がある。
その4つの原理とはすなわち
①生成の根拠の原理、すなわち因果の法則。
②認識の根拠の原理、すなわち論理法則。
③存在の根拠の原理、すなわち時間・空間の純粋直観。
④行為の根拠の原理、すなわち動機付けの法則である。
根拠の原理は、この表象としての世界を説明する全てである。
すなわち、この世界に生ずる現象はすべてこの根拠の原理から成っているのであり、科学のすべての導きの糸にもなっている。
いいかえると、この世界に生ずるあらゆる事物に例えば「何故?」とその根拠を問うなら、それは最終的に、この根拠の原理の4つのどれかにたどり着かざるを得ないということになる。