6.具体的思考
6-1.計画
タスク設計
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6-1-3.鍛錬方法
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全ての業務でタスク設計を行うこと。
その業務について手を動かして実行する前に実施する。
考え方としては、業務の9割はタスク設計といっても過言ではなく、手を動かしているのが仕事をしているという勘違いから脱却すること。
手を動かすのはだれでもできることであり、それゆえに付加価値が低いため、むしろ最小限にすべき。
考えることこそが誰にでもできることでなく付加価値が高いため、仕事と捉えること。
実際に優秀な人間は、オフィスで、手を動かさずに考えている時間が多い。
タスク設計自体は慣れれば瞬時に判断ができるが、慣れないうちは概念図を書いて言語化構造化して整理すべき。
特に新入社員などの若いうちは、その構造化した概念図を指導者に見せて確認を取ると、欠けている視点がわかり、ミスを防げるうえに、自己成長につながる。
本質的には、思考力を鍛錬すること。 -
基盤とした名著:オーギュスト・コント『実証精神論』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
三段階の法則を提唱したことで知られている。三段階の法則とはあらゆる概念や知識が三つの段階を経ることを論じたものである。
コントによれば人間の精神はこれまで神学的段階、形而上学的段階を経て実証的段階となり、これら段階はそれぞれ特徴的な思考様式を持っている。
まず神学的段階ではあらゆる知識は宗教的、神学的な観点から直接的な意欲によって説明される。
形而上学的段階では抽象化と人格化が行われ、客体として説明されている。
そして実証的段階では事物の観察に基づいて現象は一般的法則によって説明されるのである。
これを個人に落とし込めば、神学的段階は個人の価値観や思想の段階、形而上学的段階は個人にとっての意味や意義の段階、実証的段階は具体的な形式の段階となる。