7.実務
7-2.電話
理論
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7-2-3.電話のタスク設計
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①背景と現状の確認:
案件の背景と現状を確認し、この先を想定する。
②リスクの確認:
その中で案件が円滑に進捗しないリスクはどこにあるのか、どんな問題なのかを理解する。
③対応方針:
リスクを顕在化させないために、いつだれが、なにを、どのように対応するのがよいのかの設計を行う。
④連絡:
対応方針に基づき、連絡を行うための手段としては何が最適かを検討する。
その際に、緊急性がある場合や文字に残す必要がない場合は、電話と判断する。
⑤背景位置づけの理解:
何の案件の何の要素のどの論点に関するものか。全体の中の位置づけは何か。以前にどういうやりとりや議論があったのか。
⑥問いや課題の理解:
これらを踏まえて、この電話に求められているものはなにか、自分に求められているものは何か、課題や問は何なのか。
⑦目的の理解:
全体の大きな目的は何か、目の前の小さな目的は何か、を理解する。
そのうえで、何のために電話を掛けるのか。電話が適切な手段かを理解する。
⑧仕事の種類の理解:
緊急案件かどうでないか、重要かそうでないか、センシティブなものかどうか等。
⑨実施時期と相手の決定:
仕事の種類の理解を踏まえて、いつかけるのが適切なのか。だれに掛けるのが適切なのか。
⑩理想形の想定(アウトプットイメージ):
目的を達成し、課題や問を解消するためにはどうすればよいか、どういう内容・表現・構成で伝えるのがよいか、この電話の理想形=アウトプットイメージを考える。
⑪ステップとスケジュール(行動計画):
理想形に至るステップを洗い出し、時間軸を加えスケジュールをイメージする。
⑫他者利用の確認:
ステップとスケジュールの中で、他社にお願いする事項がある場合は、いつ、誰に、何を、どのようにお願いするか留意する。
⑬5歩先の想定:
メールの返信の後にどのようになるか5歩先までを想定する。
⑭構造化:
上記を踏まえて、構造化して概念図に落とし込む。慣れないうちは実際に概念図を描く。
⑮確認:
概念図に落とし込んだのち、必要に応じて上司にタスク設計内容を確認する。慣れない場合、リスクがある場合に確認を行う。 -
基盤とした名著:レヴィ=ストロース『野生の思考』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
野生の思考とは、眼前の事象を考える際に、その事象と別の事象との間にある関係に注目し、それと類似する関係性を持つ別の事象群を連想しつつ、それらを再構成することである。
そして、それらの事象に異なる意味を与え、新しい「構造」を生み出せる。