7.実務
7-4.報告書
理論
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7-4-3.事案報告書(非常報告)
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定常報告と異なり、何等かの変化や異常が発生した場合に特別に上げる報告書。
案件の状況や課題及び対応の方向性等を共有するもの。
文字に残らない口頭報告やいずれ消えるメール報告でなく、残り続ける文書という形態で残しておくべき重要な事項、あるいは文書で残すよう定められている事項について行う。
そのため、コスト・リスク・義務といった、会社や案件に何らかの影響が起こりうる可能性あるいは事象そのものが発生した場合に上げる。
例えば、経伺し承認を取った内容と異なる結果となりそうになった場合、突発的なトラブルが発生した場合等。 -
基盤とした名著:オーギュスト・コント『実証精神論』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
三段階の法則を提唱したことで知られている。三段階の法則とはあらゆる概念や知識が三つの段階を経ることを論じたものである。
コントによれば人間の精神はこれまで神学的段階、形而上学的段階を経て実証的段階となり、これら段階はそれぞれ特徴的な思考様式を持っている。
まず神学的段階ではあらゆる知識は宗教的、神学的な観点から直接的な意欲によって説明される。
形而上学的段階では抽象化と人格化が行われ、客体として説明されている。
そして実証的段階では事物の観察に基づいて現象は一般的法則によって説明されるのである。
これを個人に落とし込めば、神学的段階は個人の価値観や思想の段階、形而上学的段階は個人にとっての意味や意義の段階、実証的段階は具体的な形式の段階となる。