8.基本動作
8-1.業務の基本動作
業務設計
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8-1-5.背景の確認
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その業務の背景を確認する。
背景を確認する場合は、演繹的に確認する。
帰納的に確認すると収拾がつかない場合や抜け漏れが発生する場合が想定される。
契約がある場合、電話一本かけるのも契約に基づいてかけていることがある。
なんの契約か、会社の役割や負う義務やリスクとその範囲は何か、自分の役割は何か、今契約のどこに基づいて自分はこのアクションをしようとしているのか、など。
その他、どういう背景でこうなったかを確認する場合は、過去の議事録等を確認する。
契約がない場合は、新しい取引を目論んでいるからであり、ゴールは何か、これまでどんなやりとりがあったのか、を確認する。
これらを最初に行い、現状を正確に把握する。
例えば、事業管理の案件を新たに担当した場合、正解の行動は、一番最初にすべての契約書を事業スキームを見ながら読み込み、契約体系を確認して契約上いまどんな状況にあるかを把握する。
その上で、オペレーション上今どんな状況にあるかを把握する。
今なぜこの業務が発生しているのか、なぜ今なのか、を考えること。
他の例としては、〇〇の資料に●●から参照した数値を記入してと指示された場合、その数値を思考停止して記入するだけではなんの成長にもならない。
なぜこの数値を入れる必要があるのか、誰に提出するのか、なぜ提出するのか、なぜ今のタイミングなのか、を考えたうえで、作業を行うこと。
そうすることで作業の意味と意義が理解でき、本質を構造化して理解できるため長期記憶として脳に格納でき、自己成長につながる。 -
基盤とした名著:アリストテレス『オルガノン』
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命題とはある存在するものについて分離または結合されていることを論理的に規定するものである。
そして命題を構成する主語と述語の区別、判断の種別、対象や変形について考察されている。
演繹的な論理思考を体系化した名著中の名著。