8.基本動作
8-1.業務の基本動作
業務遂行
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8-1-7.ホウレンソウ
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報告とは、権限を有するものに情報や事実を耳に入れる「義務」があるもの。
義務が発生するものは当該案件において重要なもの。
重要か否かの判断は、案件の進行・収益・リスクなどに影響を与える可能性があることを指す。
報告の次のステップは、どう対処するかの上司の判断となる。
上記の通り、信頼や権限に応じて報告する頻度や量や内容が異なるが、担当として当該案件について全幅の信頼を得ていないうちは、不要といわれない限りは、頻度を最優先に報告すべき。
また、毎度の報告もタスク設計を行い、何をどの分量で報告するか整理の上、何を判断してもらうのか、自分はどう考えるのかまで整理して報告する。
なお、内容と権限規定に基づき、報告の対象者は誰になるのかも留意が必要。
重要性が高く、上司の上司やさらにその上となる場合は、上司が報告を行うことになる。
権限規定に基づき報告対象者がだれかを考えたうえで、上司の報告もしくは相談すること。
報告の形態は、文書・メール・口頭。
迅速性・重要性・正確性の三つの観点で最適な方法を選択する。
迅速性が最優先であれば口頭となるし、重要性や正確性が高ければ文書となる。
また、迅速性と重要性の両方の場合は、口頭+文書またはメールとなるケースもある。
判断が分からないうちは、両方行うことがベター。
連絡は報告と異なり、義務はないが、耳に入れておいた方がよいこと。
案件に直接的かつ重要な影響はないが、間接的かつ軽微な影響を与えうることで、自分の判断の範囲でないものなど。
相談とは、判断を上司に仰ぐこと。判断の権限がないか、判断できないかの二通りがある。 -
基盤とした名著:クニッゲ『人間交際術』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
著者は、18世紀後半のドイツの男爵にして宮廷詩人です。
君主フリードリヒの信頼を受けて活躍した時期もありましたが、周囲の陰謀によって失脚しました。
著書『人間交際術』の初版は1788年に出版され、大ベストセラーになりました。
ヨーロッパでは100年以上読み継がれてきている名著。
今回の該当部分:「自分に関心を持ってほしいなら、まずあなたが人に関心を持ちなさい。仲間意識を持たず、友情、思いやり、愛情に欠け、自分のことしか考えずに生きている人は、援助してほしいと思うときがきても、誰も手を差し伸べてくれず、自分で何とかするしかありません。」