8.基本動作
8-1.業務の基本動作
遂行後
-
8-1-9.仕組み化
コンテンツの図示※マウスオーバーで拡大
あらゆる業務を因数分解し、構造化し、業務フロー(ステップ)に整理する。
言語化し構造化し、対応方法を整理すること。
これにより、より効率化が必要かどうか、できるかどうかが明確になる。
より効率化が必要な場合、どのステップのどこをどのように効率化すればいかも明確になるため、業務の遂行スピードが向上する。
また、ミスがどこで発生し得るかを事前に把握できるためミスの発生防止策を講じることが可能となり、業務精度が向上する。
仮にミスした場合でも、再発防止策として業務フローの改善や追加といった形で明確に対応を取ることができる。
ミスを再発する人や二回同じことを言われないとわからない人の特徴はここにある。
構造化しない、整理しない、言語化しない、つまりフローに落とし込まないから忘れるあるいは見落とす。
人間、意識するとか気を付けるとか留意するという、意識で何とかしようとするのが最も無駄でありパフォーマンスのクオリティに安定がない。
なぜなら忘れるから。
業務フローに落とし順守するようにすれば、忘れようと忘れなかろうと、留意しようとしまいと、構造的にミスを防ぐことができる。
業務のスピードと精度向上には、業務を構造化することが何より重要。
特に入社初期は単純作業が多いかもしれないが、すべての作業においてタスク設計をし、業務フローに落とし込み実施すること。
作業を作業として終わらせれば何の学びもないが、作業を業務フローにおとせば、それだけで構造化の脳みそのトレーニングになるし、そこで改善が発見できれば業務のスピードや精度の向上となり会社への貢献になる。 -
基盤とした名著:ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
世界は私の意志と表象である。
我々の表象としての世界は「根拠の原理」という変換装置を介して認識されており、これには4つの原理がある。
その4つの原理とはすなわち
①生成の根拠の原理、すなわち因果の法則。
②認識の根拠の原理、すなわち論理法則。
③存在の根拠の原理、すなわち時間・空間の純粋直観。
④行為の根拠の原理、すなわち動機付けの法則である。
根拠の原理は、この表象としての世界を説明する全てである。
すなわち、この世界に生ずる現象はすべてこの根拠の原理から成っているのであり、科学のすべての導きの糸にもなっている。
いいかえると、この世界に生ずるあらゆる事物に例えば「何故?」とその根拠を問うなら、それは最終的に、この根拠の原理の4つのどれかにたどり着かざるを得ないということになる。