8.基本動作
8-2.コミュニケーションの基本動作
コミュニケーション
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8-2-1.コミュニケーションとは
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コミュニケーションとは、論理的なコミュニケーションと感情的なコミュニケーションに分類される。
論理的なコミュニケーションは、必要なことを必要なタイミングで伝達・共有することをさす。
感情的なコミュニケーションは、相手方と感情的なつながりを構築するために行うコミュニケーションと定義できる。
日常の中では、両者が入り混じってコミュニケーションが行われるが、本質的には「よい仕事をするために必要な関係性の構築と必要な情報の共有を行うために行われる交流」と定義できる。
コミュニケーション能力とは論理的なコミュニケーションにおいては、情報を適切なタイミングで適切な表現で過不足なく伝達・共有する能力をさすと考える。
感情的なコミュニケーションにおいては、相手方との感情的なつながりを構築または強化することのできる能力をさすと考える。 -
基盤とした名著:デカルト『情念論』
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デカルトにとって精神の経験には精神が新しい経験を獲得する場合の受動と精神が経験の原因となっている場合の能動の二種類があり、精神の能動・受動性は身体の能動・受動性と逆になるように相互に作用する。
前者は知覚または認識であり、後者は意志のはたらきであるとデカルトは見なしている。
そして人間の情念とは動物精気が運動することによってもたらされ、動物精気が血中を通じて脳に到達することで情念が表れると論じる。
特にデカルトは情念の原因が脳の中央に位置する松果腺にあると考え、身体運動の原因でもあると考えていた。
デカルトはさまざまな種類の情念を検討しているが、まず基本的な情念として愛、憎しみ、欲望、喜び、悲しみ、驚きの六つがあり、これらが複合化することによって情念は複雑化していく。
情念の働きを抑制するためにデカルトは謙遜、勇気などの徳を守ることを主張しており、知恵とは情念を支配する意義があると分析している。