8.基本動作
8-2.コミュニケーションの基本動作
相手別
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8-2-11.上司
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自分の労務管理をし、判断を仰ぐ対象。
人により様々な特徴があるため、これをよく把握し、上司と信頼関係を築くことを意識する。
仕事上、密接に関係し、一緒に作り上げていくのが上司であるため、上司の尊敬できるところ、好きなところを探し、その人を信頼すること、尊敬することが第一。
そのうえで、好きになることが楽だし重要。そうなれば、会話すること、一緒に仕事することが苦痛でなくなる。
上司を嫌な存在と認識すると会社自体がつらくなってしまう。いいところを探してみるようにする。
何が好きなのか、何を評価するのか、何が嫌いなのか、何を気にするのか、をよく観察し把握する。
上司の権限の範囲を確認する。
判断のくせや特徴を把握する。
その特徴を踏まえて、ホウレンソウのタイミングや内容や表現をカスタマイズすべき。
自分がやりたい方向にもっていくために、上司の許可を得る必要がある場合、この辺を把握していると戦略的に対応できる。
全体的には、自分より強い立場であるため、建設的に強調しながらも、決してイエスマンとはならずに牽制をおこなうべき相手。
「かわいげを誤解するな」で説明した通り、イエスと答えいいなりになることで得られる可愛さは、仕事ができて役に立つやつという可愛さには圧倒的に及ばない。
上司は決して万能ではないしすべてのことに適切に判断や指示を出せるわけではない。
むしろ、自分にはない視点で見解を提示してくれる部下の方が、良い仕事につながり重宝される。
イエスマンは、良い仕事をするための本質的な価値提供をしないあるいはあきらめ、楽な方で評価を得ようとする者である。
イエスマンにだけはならないよう注意。 -
基盤とした名著:バルタザール・グラシアン『賢人の知恵』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
ニーチェなど様々な偉人にも影響を与えた処世術の名著。
該当部分:
「何かしら得るところや、学べるところがある人とつきあう。
相手から学び、お互いの知識や意見を交換する場にしていこう。
持ちつ持たれつつの関係であれば、与えることで感謝され、また自分も新しい情報を得て視野を広げることが出来る。
もののわかった人は高潔ひととつきあい、見栄だけで行動するような人をさける。
有能な偉大な人は、偉大さを発揮する人、学術学問に足跡を残すような人とつきあいたいとおもうもの。
大事なのは知識より知人なのだ。」