8.基本動作
8-2.コミュニケーションの基本動作
相手別
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8-2-7.取引先
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プロジェクトを共に創り上げる対象、あるいは顧客。
いずれにせよ、求心力で人心を掌握し、円滑な業務の進捗に協力してもらえる関係性を構築すべき相手。
そのため、求心力の具体的な形態である武士道に則り、信義を基盤に相手や良い仕事のためにすべてを懸ける姿勢・行動・意識を表現し業務を進めていくことで、人心を掌握する。
自社の為だけではなく、取引先の利益も含めた関係者全員の利益最大化を考え抜くことが肝要。 -
基盤とした名著:新渡戸稲造『武士道』
名著の教えの図示※マウスオーバーで拡大
新渡戸稲造が、宗教のない日本における道徳教育は何によって行われるか、という問いに答えるために著述した欧米人へ日本の宗教としての武士道を紹介する書。
武士道を体系化した名著であり、世界の偉人たちが愛読した。
その内容は武士道を構成する7つの項目に分けて説明している。
①義:正義の道理×義理…詭弁と偽善
②勇:「義を見てせざるは勇無きなり」 勇気とは正しいことをすること。義の発動。
×向こう見ず…死に値しないことのために死ぬこと。
○死ぬべき時に死に、生きるべき時に生きる。
③仁:「武士の情け」優しさ、憐憫、慈愛、励まし等他者の感情を尊重すること。
「仁に過ぐれば弱くなる。義に過ぐれば固くなる。礼に過ぐればへつらいとなる。智に過ぐればうそをつく。信に過ぐれば損をする。」 伊達正宗
慈悲…正義に対する適切な配慮
④礼:礼儀正しさ。物事の道理を当然のこととして尊重すること親切で、人をむやみに羨まず、自慢せず、思いあがらない。
また作法。無駄のない奥ゆかしさ 心の静けさ、感情の穏やかさ、落ち着いた立居振舞。教養のある者は身につけていることを期待される。
日々のたえざる鍛練が 優美さ、威厳、力強さを生みだす。
⑤誠:言葉の重み。
×嘘をつくこと・ごまかし
×虚礼…単に礼儀を欠かないために真実を犠牲にすること。
嘘は弱さから生まれる。
⑥名誉:恥を知るということ。
取るに足らない侮辱に腹を立てることは、すぐれた人物にはふさわしくないが大義のための怒りは正当な怒りである。
名誉はそれぞれが自己の役割をまっとうに努めることにより生じる。
⑦忠義:主君に真に使えること。
へつらうのではなく主君が間違っているときは命を賭して止めること。